2014年12月31日水曜日

秋を、そして一年を振り返って

















9月。
高松にて瀬戸内生活工芸祭。

初めての高松に胸が高鳴る。
大きな松が松ぼっくりを落とす会場で、全国から訪れるたくさんのお客様と出会う。

多様化するものづくりの世界を、生活工芸という言葉で切り取る。そんなできそうにも
無いことが、現実になろうとしている。
ふと思い出す時、海辺を撫でる風のような心地良さが心に残っている。実はそれが一番
すごいことなのかもしれない。



















9月から10月。
岩国のhimaar coffee & craftsにてyuta初の個展「ACCESSORIES」

展示するほぼ全ての作品を一点物で構成する、新たな試み。
企画のイメージがそのまま目の前に現れたかのような空間に喜びを噛み締める。
こんなに贅沢でありがたいことは無い。

岩国のお客様との新しい出会い。
遠方からお越しいただいたお客様とのうれしい再会。
そして素晴らしい空間をご用意してくださった店主ご夫妻との時間。
初めての個展としては、出来過ぎなくらい恵まれていた。



11月。
ARTS&CRAFT 静岡

一般参加に加え、一輪挿しをテーマにした小屋企画「アキ 花めでる コヤ」にも参加させていただく。

会場入口に佇む小屋は、別世界のようでありながらも、人の近くにあるような優しさを感じる。
人の想いが重なって、関わり合いの中でより美しくなっていく世界がそこにあった。



















11月。
静岡にて、くらしのこと市。

静岡市の山間の木工所を会場として、お客様も出展者も、一日のびのびと過ごす、まるで一緒に暮らすような市。

随所で新しい芽が顔を覗かせる、新しい価値観を生み出す試み。
もしかしたらそこは、瀬戸内生活工芸祭と真逆にある場所なのかもしれない。
そんなことを思った。



11月から12月。
京都のテノナル工藝百織にて、企画展「週末食堂にて-食堂車に揺られて- 」

食堂車をテーマにした、ストーリーを感じることができる展示。

焼きもの、木工、布の作家さんと、ひとつの空間を創り出していく楽しみは、ショップオーナーの丁寧な展示づくりと誠実な人柄があればこそ。
来年早春の三人展も、楽しみでならない。



2014年。
今年もたくさんのご縁の中で、充実したものづくりの日々を送ることができました。
改めて、yutaの作品をご覧いただいたたくさんのお客様、そしてものづくりを通してご縁をいただいた全ての方に心より感謝致します。