2011年7月26日火曜日

東北二日目

6月30日木曜日

【福島市を出発】
せっかく東北まで来てるのに朝マック。そばでも食べれば良かったなあ。
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【仙台に到着】
車から見た限りでは、市街地はほとんど震災の被害を感じさせないくらいに復興している。少しほっとしてコンビニで南部せんべいを買う。とても美味しい。
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【多賀城市あたり】
瓦礫の集積所が道の脇に出てくる。震災があったことを強く感じる。
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【塩竈市】
消えている信号がある。手旗信号で車を誘導している。壁面が倒壊している建物をいくつか見る。
震災の生々しい爪痕が残っている。
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【松島】

海岸の駐車場。海岸には貝や木が散乱している。津波のせいなのかはわからない。
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【松島の観光中心地】
修理中のお店はいくつかあるものの、たくさんのお店が営業している。
観光客はほとんどいない。

こけし屋さんにて、栓抜きを購入。
とてもかわいくて大満足。
全倒壊している建物は見なかったので、津波はこなかったのかと思ったけれど、お店の方に伺ったところ1メートル30センチまで水に浸かったとのこと。
柱にしるしがしてあった。ガラスが割れて、こけしもたくさん流されてしまったとのこと。
写真も見せていただく。
またこけしを買いに来たい。
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【石巻湾:鳴瀬川の河口】


津波の爪痕がひどい。ガードレールや標識がひしゃげ、全壊している建物もある。瓦礫の撤去作業をしている田んぼには、いつ、稲を植えられるようになるんだろう。
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【石巻市:国道45号線沿い】

道の駅「上品の郷」に到着。たくさんのお客さん。元気いっぱい。県外のナンバーは少なかったように思う。
「気仙沼発黒糖クリームサンド」という菓子パンを食べる。美味しい。
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【南三陸町】
45号線にて気仙沼に向かうが、土砂くずれにて迂回。南三陸町への道を走る。

南三陸町沿岸。

災害派遣の自衛隊車両と何度かすれ違う。警察車両がところどころに止まっている。

想像を絶する風景。瓦礫以外何もない。
骨組みとコンクリートだけが残る建物。建物の上には、そこにあるはずの無い車が載っている。

何枚か写真を撮った。被災地の現状がどうなっているか知りたい、それを身の回りの人達に伝えることができればと思い被災地に来たはずだったけど、そんなことは頭からすっとんでしまった。

自分の気持ちに自信が持てない。写真なんて撮っていいのだろうか。早くこの場所から離れたいとすら思う。八王子ナンバーの車がたまらなくうしろめたい。

東北旅行でお金をたくさん使えれば、そう思っていたけど、ここにはお金を使う場所すらない。そういうレベルに復興するのにあと何年かかるのか想像すらつかない。

恐い。こんなに恐い光景は生まれて初めて見た。
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【45号線を気仙沼へ】
45号線を気仙沼に向かって北上する。
ガードレールや標識が、やわらかいもののようにひしゃげている。頭上の倒壊した道路の上に、家が載っている。倒壊を免れた建物。比較的普通に人が生活しているように見える場所。下校中の学生さん。

現実感の無い風景と、人の営みのある風景が交互に見られる。
コンビニが元気に営業している。ジュースとチキンを買った。
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【内陸へ】
気仙沼から岩手県の内陸へ。

その夜泊まった北上市のビジネスホテルで、南三陸町で撮った写真を見た。真っ白だった。気が動転していたのだと思う。露出を調節する余裕も、撮った写真を確認する余裕も全く無く、露出を上げ過ぎた白い風景が写っていた。


次の日の朝、自衛隊が南三陸町から撤収したという見出しだけのニュース。
テレビでは、もうそこそこに復興したような雰囲気が漂っていて、昨日見た景色とのギャップを感じる。

テレビより一歩踏み込んだ場所で、見続け、考え続けたい。


宮城県災害ボランティアセンターのホームページ:http://msv3151.c-bosai.jp/