2010年6月12日土曜日

不自由な陶芸家「近藤康弘(益子)」


とろりとした釉薬の質感

芯の強さを感じさせる厚み

綺麗過ぎない自然体のかたち。


近藤康弘は、粘土の掘り出しから釉薬の原料制作まで、
益子の物を使い自ら行う。

ろくろは電動では無く、脚で回す蹴ろくろ。


とことん、先人のやり方を貫く。

「先人の不自由さを見習うことに、何か意味があるのか?」

きっと、そんなことを自問自答しながら、近藤康弘は今日も
蹴ろくろを回す。


だけど、彼は気付いているだろうか。

そんな彼の作品は、どこまでも暖かく、「自由」であることに。


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