2014年5月22日木曜日

クラフトフェアまつもとへ


小石が落ちるように小さく弾けた

居所がわからない始まりの種

広大で、大量で、見つけることは、どだい無理な話だと思った

追うのはやめて、ただ耳を澄ました



週末はクラフトフェアまつもとに出展します。

6年前の出展は、積極的に作品を発表し始めるきっかけになりました。
あれから随分と時も経ち、今回のまつもとでは、どんな景色が見えるんだろう。

結局、延々と定番をつくり続け、特別なことは何もできなかったけれど、案外それで良いのかもしれない。

ありのままの自分が、6年前からどんな風に変わったのか。楽しみ。

2014年5月19日月曜日

衝動について


















歌を歌っている人達がうらやましくなることがある。

そういう時は決まって、叫び出したくなるような衝動に駆られている時だ。

少年の頃は衝動の吐き出しどころがわからなくて、一人部屋で枕に顔を押しつけて、わあ、とも、ぎゃあ、ともいえないような奇声を発したりしていたものだ。

…今考えると、ゾッとするような少年だが、まあ、そんな悶々とした衝動を持て余すのが、青春というものでは無いだろうか。

それから時は経ち、僕もオッサンといっていい歳になってきたわけですが、困ったことにこんな歳になってもやはり、叫び出したいような衝動に駆られることは、ままあるのである。

そんな時は、衝動のままにステージで歌を歌う人達を羨ましく思いながら、けれどその衝動をぐっとお腹の下辺りに押し込む。
そうすると、その辺りでそういった衝動だったり、強い想いだったりというものがぐるぐると渦を巻き始め、ふつふつと熱を持って、やがて濾過されて、ぽとりと一滴の気力となるわけです。

その気力を持って、作品をつくります。
じっくりと叩きます。ゆっくりと削ります。
そうしていると不思議とあの衝動は、ごく静かに作品に宿る気がします。

衝動は、静かな力にもなることがあり、衝動は静けさの濃度を増すこともあるのです。

そんなことを想ったり、願ったりして、作品をつくっています。