2015年10月30日金曜日

夏の終わりまでを振り返り、そして想って


















2015.4.12ミドリノヒビキにて



[お茶の時間ですよ - 小さなコーヒータイムと長く使いたい道具たち]
京都テノナル工藝百職さんにて


柔らかい羽の中に芯をひとつ。
軽やかな心を失わず、さわさわと鳴る重みを失わず。


柔らかい空気の中で、行うことのできた今回の三人展。
本質は、お互いの柔らかさの中から、情念のようなものを引きずり出す作業。
その端っこに手をかけることができた時間。
発展していく関係性の始まりの時間。



[ARTS&CRAFT静岡手創り市]


紡ぎ出された絹の糸、熱を持つなら導火線
織から覗いた春の森、噴き上がるのはミドリノヒビキ


何度も何度も繰り返した言葉のやり取りは、それだけだと何かが足りなくて。
けれど、一緒に過ごす時間、たわいもない話、それらが関係性に熱を与え、全てに質量を与えていった。
共にひとつのものを創り出す、実感がそこにあった。

ミドリノヒビキエッセイhttp://shizuoka-info.jugem.jp/?eid=766



[山口ARTS&CRAFTS]


時間を繋げ、霧の湿り気で。
歩いて踊れ、子供の純心で。
暦を詠え、暦を唄えよ。山の向こうのこの詩を。


山口からの帰り道。西は宇部に、東は岩国に、いつもの道程を辿りながら家路に着く。不思議な程の人の縁と、それが続いていく、人の誠実さに感謝と敬意の念を持って。



[クラフトフェアまつもと]


森の畔のうつわの底で、音は迷う、音は探す。
大きくて複雑に、鍵盤を指がなぞる。


たくさんの人の心や生活を乗せて、巨象は進む。
誇りの中に新しい葛藤が生まれ続ける限り、それは偉大なる定点であり続けるのだと想う。


今年も気付けば秋となり、夏の終わりまでの間にも、たくさんの良き縁をいただき、とても貴重な経験をすることができました。
それも、全ては受け止めてくださるお客様があってのこと。
いつも遊びに来てくださるお客様、初めてお会いするお客様、真剣に見つめてくださるお客様、楽しんで寄ってくださるお客様。
何度言っても、言い足りることの無い言葉。
心からありがとうございます。
そして、妄想にも似た僕の情念を、情熱を持ってかたちにしてくださる、ギャラリー様、スタッフの皆様に改めて感謝致します。

今年もあとわずかとなって参りましたが、今後の展示予定も随時更新していきますので、よろしくお願い致します。