2016年9月4日日曜日

2016年前半振り返り 「健康思考 」
















辛い時、行きたい。
楽しい時、行きたい。
何にも無い時、行きたい。
散歩してる時、行きたい。

学校は嫌いだけど放課後は好きだ。
人見知りだけど一人は嫌だ。

本を読んでる人がいる。
買い物している人がいる。
歌を聞いてる人がいる。
話したことないけど、見たことある人がいる。

コーヒーがある。

二人がいる。

そんな場所で二人展をしました。
たくさんの人と出会いました。
人の輪のある場所。
そこに居られた時間。

皆様、ありがとうございました。

僕の中の大切な景色。
またお会いできますように。


himaar↓
http://himaar.com/

2016年2月9日火曜日

二人展 「健康思考」 山口県岩国市で始まります。

















錦帯橋の美しい岩国市。
市役所の脇、褪せたオレンジ色の空気の中をふらりと進むと、なんだか気になる一軒の店があります。
大きなガラス張りのその店は、かつては書店だったという小さなビルで、入口には「himaar coffee & crafts」の文字。
そこは美味しいコーヒーと、さまざまな手仕事を紹介するお店。うつわにバックに手紙に本に、店主の秘密の本棚を覗いたような店内は、都会的なのにすごく自然体で、いつか本で読んだポートランドの景色みたいです。
そんな大好きな場所で、今年も展示をさせていだだけることになりました。
















「健康思考」
 -須原健夫(金属・yuta)・近藤康弘(陶器・四百窯)二人展-

会期:2月20日(土)〜3月6日(日)10:00-19:00 ※月曜休み。最終日は17:00まで。
作家在店日:2月20日(土)・21日(日)
場所:himaar coffee & crafts (山口県岩国市)

「健康」は二人の名前の頭文字を合わせたもので、かつ、二人のつくり手が目指す美しさのかたちでもあります。
健康的な美を志す金工と陶工、二人のつくり手が、日々悶々と思考しつつものづくりをしている様をお客様に楽しんでいただけると幸いです。

悶々と思考している様子はこちらのブログでどうぞ↓
須原健夫・近藤康弘二人展「健康思考」に向けて
himaar.com/blog/?p=4420
須原健夫・近藤康弘二人展「健康思考」に向けて(2)
himaar.com/blog/?p=4432

また現在himaar coffee & craftsでは、展示に先がけ二人のうつわと道具を使ってコーヒーとお菓子のメニューをお楽しみいただけます。
是非、実際の使い心地をご体験ください。
himaar.com/blog/?p=4452

2015年10月30日金曜日

夏の終わりまでを振り返り、そして想って


















2015.4.12ミドリノヒビキにて



[お茶の時間ですよ - 小さなコーヒータイムと長く使いたい道具たち]
京都テノナル工藝百職さんにて


柔らかい羽の中に芯をひとつ。
軽やかな心を失わず、さわさわと鳴る重みを失わず。


柔らかい空気の中で、行うことのできた今回の三人展。
本質は、お互いの柔らかさの中から、情念のようなものを引きずり出す作業。
その端っこに手をかけることができた時間。
発展していく関係性の始まりの時間。



[ARTS&CRAFT静岡手創り市]


紡ぎ出された絹の糸、熱を持つなら導火線
織から覗いた春の森、噴き上がるのはミドリノヒビキ


何度も何度も繰り返した言葉のやり取りは、それだけだと何かが足りなくて。
けれど、一緒に過ごす時間、たわいもない話、それらが関係性に熱を与え、全てに質量を与えていった。
共にひとつのものを創り出す、実感がそこにあった。

ミドリノヒビキエッセイhttp://shizuoka-info.jugem.jp/?eid=766



[山口ARTS&CRAFTS]


時間を繋げ、霧の湿り気で。
歩いて踊れ、子供の純心で。
暦を詠え、暦を唄えよ。山の向こうのこの詩を。


山口からの帰り道。西は宇部に、東は岩国に、いつもの道程を辿りながら家路に着く。不思議な程の人の縁と、それが続いていく、人の誠実さに感謝と敬意の念を持って。



[クラフトフェアまつもと]


森の畔のうつわの底で、音は迷う、音は探す。
大きくて複雑に、鍵盤を指がなぞる。


たくさんの人の心や生活を乗せて、巨象は進む。
誇りの中に新しい葛藤が生まれ続ける限り、それは偉大なる定点であり続けるのだと想う。


今年も気付けば秋となり、夏の終わりまでの間にも、たくさんの良き縁をいただき、とても貴重な経験をすることができました。
それも、全ては受け止めてくださるお客様があってのこと。
いつも遊びに来てくださるお客様、初めてお会いするお客様、真剣に見つめてくださるお客様、楽しんで寄ってくださるお客様。
何度言っても、言い足りることの無い言葉。
心からありがとうございます。
そして、妄想にも似た僕の情念を、情熱を持ってかたちにしてくださる、ギャラリー様、スタッフの皆様に改めて感謝致します。

今年もあとわずかとなって参りましたが、今後の展示予定も随時更新していきますので、よろしくお願い致します。

2015年10月23日金曜日

ON THE TABLE VOL.4「珈琲のうつわ」






















10/23~11/5まで、today's special自由が丘にて、ON THE TABLE VOL.4「珈琲のうつわ」に参加させていただいております。
お近くにお越しの際には是非遊びにいらしてください!

today's special HP → https://www.todaysspecial.jp/

2015年8月24日月曜日

子供の誕生













葉月。空が日没の準備を始める頃。

蝉の声を忘れたような静かな部屋で、思っていたよりも控えめな声を合図に、赤ん坊が僕達のもとへとやってきました。

子供が産まれるという大きな変化。
それは、日々の生活や心構えを大きく変えましたが、僕が人生において持ち続けてきた想いを力ずくで変えてしまうような理不尽なものではありませんでした。

どんなに大きな出来事があったとしても、想いは劇的では無く、淡々と募っていくものなのかもしれない。
変わることも変わらないことも、降り積もり足元の土となるように。
そんな実感は、確かに彼がここにいることの証明のようで、じんわりと喜びを感じます。

これからも、作り手として目指していく景色は変わらない。
けれどその過程に、子供が自分自身の幸せを見つける手がかりがあるように。
新しい小さな想いが大切に育っていきますように。

2015年3月19日木曜日

お茶の時間ですよ。





















白い猫に誘われた路地裏で
カタカタと薬缶の揺れる音が聞こえた。

ようこそ、お茶の時間ですよ。

とっておきのお盆の上で、いろんな小皿を並べましょう。
お気に入りのカップを選んだら、ポットの中で葉が開く。
今日のお菓子は何かしら。

お茶の時間を始めましょう。























気に入った道具を使ってお茶を飲む時間。
そんな時間には、背筋をすうっと伸ばすような気持ちの良さがあるように思います。
木と土と金属でそんな時間を提案する三人展。
京都のテノナル工藝百職さんで開催中です。
是非遊びにいらしてください。

お茶の時間ですよ -小さなコーヒータイムと長く使いたい道具たち-
※最終日3/22(日)は17:00で終了
場所 : テノナル工藝百職
※最終日の13:00より在廊しております。

2014年12月31日水曜日

秋を、そして一年を振り返って

















9月。
高松にて瀬戸内生活工芸祭。

初めての高松に胸が高鳴る。
大きな松が松ぼっくりを落とす会場で、全国から訪れるたくさんのお客様と出会う。

多様化するものづくりの世界を、生活工芸という言葉で切り取る。そんなできそうにも
無いことが、現実になろうとしている。
ふと思い出す時、海辺を撫でる風のような心地良さが心に残っている。実はそれが一番
すごいことなのかもしれない。



















9月から10月。
岩国のhimaar coffee & craftsにてyuta初の個展「ACCESSORIES」

展示するほぼ全ての作品を一点物で構成する、新たな試み。
企画のイメージがそのまま目の前に現れたかのような空間に喜びを噛み締める。
こんなに贅沢でありがたいことは無い。

岩国のお客様との新しい出会い。
遠方からお越しいただいたお客様とのうれしい再会。
そして素晴らしい空間をご用意してくださった店主ご夫妻との時間。
初めての個展としては、出来過ぎなくらい恵まれていた。



11月。
ARTS&CRAFT 静岡

一般参加に加え、一輪挿しをテーマにした小屋企画「アキ 花めでる コヤ」にも参加させていただく。

会場入口に佇む小屋は、別世界のようでありながらも、人の近くにあるような優しさを感じる。
人の想いが重なって、関わり合いの中でより美しくなっていく世界がそこにあった。



















11月。
静岡にて、くらしのこと市。

静岡市の山間の木工所を会場として、お客様も出展者も、一日のびのびと過ごす、まるで一緒に暮らすような市。

随所で新しい芽が顔を覗かせる、新しい価値観を生み出す試み。
もしかしたらそこは、瀬戸内生活工芸祭と真逆にある場所なのかもしれない。
そんなことを思った。



11月から12月。
京都のテノナル工藝百織にて、企画展「週末食堂にて-食堂車に揺られて- 」

食堂車をテーマにした、ストーリーを感じることができる展示。

焼きもの、木工、布の作家さんと、ひとつの空間を創り出していく楽しみは、ショップオーナーの丁寧な展示づくりと誠実な人柄があればこそ。
来年早春の三人展も、楽しみでならない。



2014年。
今年もたくさんのご縁の中で、充実したものづくりの日々を送ることができました。
改めて、yutaの作品をご覧いただいたたくさんのお客様、そしてものづくりを通してご縁をいただいた全ての方に心より感謝致します。